ストーリー

保育者の目線で記される「子どもの成長」と「園でのまいにち」をお届け

ポップコーンを食べたのは誰?

認定こども園くるみこども園(私立)
協同性言葉による伝え合い豊かな感性と表現

このストーリーのまとめ

3歳児さんでポップコーンパーティーをしたい!との声があがり、ポップコーン専用品種のとうもろこしを大事に育ててきました。でも、どうやら誰かに食べられているみたい?急遽対策会議を開き、大事なコーンを守るために知恵を出し合いました。2歳児さんもセミを捕まえて大騒ぎ!言葉はつたないながらも、お互いの気持ちを伝え合いました。

「ポップコーンが誰かに食べられてる!」「せっかく育ててきたのに!」
犯人はカラスでした!「カラス退治のアイデアがある人?」「はい!」
「水鉄砲でやっつければ良いんじゃない?」「ポップコーンに布をかけてカバーすれば?」たくさんのアイデアが出ました!
「みんな〜、来てきて〜!」「何が起こったの?」
「セミを捕まえたよ!」「すごい!見せて見せて!」「ちょっと怖いね…」
「あ〜あ、飛んでいっちゃった…」「あんな高いところへ…」「でも、無事に飛んで行けたから良かったんじゃない?」
保育者の視点

4月に入園・進級して自分のことで精いっぱいだった子どもたちが、栽培活動などを通して、植物の成長を応援したり喜んだり、小さな発見を周りの友だちに伝え、共感しあうことが嬉しい、楽しいと感じる様子が見られるようになりました。3歳児が大事に育ててきたポップコーンを食べているのがカラスだとわかった時、対策会議で一人ひとり手を挙げて意見を出しました。人前で話すのは緊張するけど、しっかり自分の言葉で思いを伝える姿に成長を感じました。2歳児もセミを捕まえた子を囲んで、感想を言葉にしていました。飛んで逃げていって「あ〜あ」「でも元気に飛べてよかったよ」という気持ちも共有できて、とても良い体験だったと感じています。

保育計画とのつながり

育てて食べたり、虫を捕まえたりするだけでなく「困った」「大変だ」と問題を発見しながら「どうしたらいいのかな」と考え、自分の言葉で相手に伝える積み重ねを、今後も行っていきたいと考えています。特に3歳児になると、「大変だ」を見つけるのが上手になります。話し合いの議題には困りません。今は子どもたち→保育教諭という(大人を介した)形での話し合いですが、ゆくゆくは大きな輪になって「年少組子ども会議」ができるようにと考えています。

認定こども園くるみこども園(私立)

くるみこども園.JPG

認定こども園くるみこども園(私立)

園庭あり
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